鍼灸師が教える東洋医学の考え方

鍼灸

先日、ガッテン!で鍼灸が取り上げられていました。

良くも悪くもテレビの影響は大きいですね。

『ツボ』の始まりも諸説ありますが

紹介されていた内容には、昔から頭痛持ちの男性が

足の指を地面でつまずき怪我をしました。(痛いですよね)

しかし、その後昔からの慢性的な頭痛がパタッと無くなった!

これが『ツボ』経穴の始まりとなったとされています。

※経穴の始まり、経穴の場所は諸説あります。

東洋医学の考え方

鍼灸は2000年以上昔に生まれました。

『癒』という文字の語源は

「鍼で傷を治療し、心をいやす」であると言われています。

症状も、受け止め方次第。

受け止め方が変わると、心が変わり、心が変わると、身体も変わる。

“医道の日本社”引用

経絡・ツボとは

身体には、手の太陰肺経や陽明胃経など「正経十二経絡」という12の経絡と、この正経十二経絡を補う任脈、督脈などの「奇経八脈」と呼ばれる8つの経絡が主に、存在しています。経絡には全身の「気」が流れており、この流れがスムーズな状態が理想ですが、「気」の流れが滞ると身体に不調が起こります。ツボは経絡上に存在し、全身に361個あるといわれています。

学生時代、経穴を覚えるのに苦労しました。笑

ここでは割愛しますが、すごく簡単に覚える方法があるのでまたシェアできればと思います。

『経絡』は電車の路線(大まかな流れ)

『ツボ』はその線路上の駅

『気』は線路を走る電車に例えられることができますね!

それぞれの線路ごとに、行き先も通過する駅も異なるのと同様に

経絡にも、肺と関係する経絡や胃腸と関係する経絡などが存在し、その経絡上にツボがあります。

衝突したり遅れたりしないように、駅で調整しながら電車がスムーズに運行できるように

経絡上のツボを刺激することで、気の流れをスムーズに保つのです。

気・血・水とは

人間の生命活動に必要な3つの要素が『気・血・水』です。

『気』…生命活動を維持するエネルギー

『血』…生命力の源

『水』…(東洋医学では津液)、唾液や胃液、汗や尿などを含む、血液以外の体液を表します。

これらの3つのはお互いにサポートしながら全身を巡っており

それぞれの流れが順調だと健康が保たれ、病気にならないと考えられています。

しかし、『気』や『血』が不足したり、『気』や『水』が過剰になるなど

これらのバランスが崩れると、身体に不調が現れるため

東洋医学では、不足している場合は補い、過剰で滞っている場合は流れを促すことで

身体全体のバランスを整えます。

東洋医学における『風邪』

『風邪』=かぜ と普段何気なく使っていますが

この言葉、東洋医学がルーツだと知っていましたか?

現代医学では風邪の原因はウィルス感染ですよね。

しかし、遥か昔の中国ではウィルス感染が原因で風邪を引くなんて、当然ながら存在を知りませんでした。

東洋医学における『風邪』の原因は【環境と人】

天気や季節がどのような時に風邪を引くのか、人の体がどのように弱っている時に風邪を引くのか、ということを長い年月をかけた観察や経験によって昔の人は知っていたのです。

東洋医学では、風邪を引く原因を病原菌やウイルスではなく、人をとり巻く外的環境や風邪を引く人そのものに求めたのです。

外的環境『六淫』と呼ばれる6つの邪気

東洋医学の考える風邪の原因について、分かりやすくお伝えできればと思います。

まず人が風邪を引いて体調を崩したりする外的な要因『邪』(ジャ)と呼ぶ。

『邪』には6種類あり、『風・暑・湿・寒・乾・火』=六淫(リクイン)と呼ぶ。

六淫は『風などの自然現象、湿気、乾燥、寒冷刺激などの湿度変化』のことを指します。

『風邪(かぜ)』の語源は『風邪(ふうじゃ)』

風邪を引く

の『風邪』とは『カゼのジャ』であり、つまり『ふうじゃ(風邪)なのです。』

体調を悪くする環境や外的刺激の中でも、特に自然界に吹く風が体に与える悪影響を指す言葉だったのです。

『風(ふう)』は、体表の熱を奪い皮膚や粘膜を乾燥させる

これを聞いてすぐにピンとこないかと思います。しかし、想像してみましょう。

体に風が当たり続けると、徐々に体表の熱を奪い、皮膚や粘膜が乾燥したら次に何が起こるか。

体内にウィルスや細菌が侵入しやすくなりますよね。

免疫力が下がってしまい、容易に細菌やウィルスの侵入を許すようになってしまいます。

その他にも、六淫の中の『寒』が、特に皮膚や粘膜を冷やし血行を悪くし、免疫力を低下させます。

そう考えると、春先の風が強く吹く頃、秋から冬にかけて空気が乾燥する頃、真冬の冷えが厳しい頃に風邪を引く人が多いのもうなずけると思います。

まとめ

・身体には体表や深いところに密接に関係した経絡のルートがあり、不調やストレスなどにより気のめぐりが滞ることでツボの反応ポイントが変わりそこを刺激するまたは補うことで緩和に繋がる!

・東洋医学の風邪=外敵要因や人(ストレスや体調など)が密接に関係している

【経穴(ツボ)の反応として『ふうじゃ』は首の後ろから入ってくる】

実際に初期症状や熱がある時など、お灸や鍼で熱をとることで

早い改善がみられますよ。

お家でも頭部を冷却しながら、肩甲骨の内側をお灸で温めてあげるのも良いですね!

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